【ソウル聯合ニュース】韓国企業の間で「ツイッター」「フェイスブック」などの交流サイト(SNS)が、顧客とのコミュニケーションツールにとどまらず、マーケティングツールとしても定着しようとしている。
 鉄鋼最大手のポスコは1日、正式チームへの格上げを前提に、ソーシャルメディア推進班を立ち上げた。広報とマーケティングをはじめ、経営全般にわたる事項を取引先にリアルタイムで伝え、顧客の意見もそのまま取り込むという趣旨。事業部署から提供される内容を加工し、ブログやツイッター、フェイスブックを通じ身近に伝えていくことを目指す。
 通信大手のSKテレコム(SKT)も、広報室とマーケティングチームのソーシャルネットワーク業務を統合した15人体制の部署を新設した。SNSや会社ブログ、動画共有サイト「ユーチューブ(YouTube)」を管理し、顧客とのネットワークを広げる構想だ。
 サムスン電子ではフェイスブック上の「友達」が10万人、ツイッターのフォロワーも7万5000人を超えたという。SNSを通じ、新製品情報や国際家電見本市などの行事を案内している。LG電子も広報チームとマーケティング部署に担当者を置き、主要新製品やイベントの周知にSNSを活用している。
 現代自動車は公式ブログとツイッターを活用するほか、昨年10月に公式フェイスブックページも開設。また、米マイクロソフトと組み、現代自のブランドスローガンを掲げたコンテンツを制作し、SNSとマイクロソフトのネットワークで流し始めた。起亜自動車はユーチューブに動画を掲載し、販売促進で効果を上げている。昨年10月には公式ブログもオープンした。
 建設業界では、サムスン物産の建設部門が昨年3月に業界初のブログとツイッターを開始。大宇建設は広報用アニメキャラクターを使ったフェイスブックのページが好評だ。

Copyright 2012(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0