テスト飛行の様子=20日、泗川(聯合ニュース)
テスト飛行の様子=20日、泗川(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国が世界28番目の民間機開発国となった。
 国土海洋部は20日午前、慶尚南道泗川市の韓国航空宇宙産業で韓国初の民間機となる4人乗り小型航空機の初飛行記念行事を開催した。行事では試作機がテスト飛行を成功させ、一般に公開された。
 韓国はこれまで、航空機の利用実績に反して民間機開発では後れを取ってきた。昨年基準で、韓国は航空旅客輸送量が世界15位、貨物輸送量が3位、国家航空安全等級が1位をそれぞれ記録したが、民間機の製作では苦戦を強いられてきた。
 軍用機はすでに開発に成功し、輸出もしているが、民間機は先進国に比べ技術やインフラが立ち遅れており、これまではレジャー用の軽量航空機から中・大型航空機に至るまで、すべて輸入に頼ってきた。 
 こうした現状を打開するため、国土海洋部は2008年から韓国航空宇宙産業や韓国航空宇宙研究院、メーカーなどと協力し、航空先進化に向けた研究開発事業に着手、このほど初の成果を得た。
 同日公開された小型航空機の試作機は、機体の約90%が韓国の技術で製作されている。最高時速は389キロメートル、最大飛行距離は1850キロメートルで、日本全域や中国の主要都市、東南アジアの一部地域まで飛行できる。

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