寺院で行う「テンプルステイ」のようす=(聯合ニュース)
寺院で行う「テンプルステイ」のようす=(聯合ニュース)
【ソウル29日聯合ニュース】寺院に宿泊し心身ともに癒やされようという「テンプルステイ」。サッカー・ワールドカップ韓日大会が開催された2002年、韓国を訪れる外国人の宿泊施設問題を解決すると同時に韓国の伝統文化を知ってもらおうという趣旨で政府が仏教界に提案したことで始まり、10年が過ぎた。いまや韓国を代表する伝統文化体験プログラムに定着している。
 宿泊客を受け入れる寺院は、2002年の33か所から、ことし全国122か所に拡大した。利用者も毎年急増しており、2002年には2558人だったのが、2004年に約15倍に増え、2008年には10万人を突破。昨年は17万2954人が利用した。ことしも先月までで4万4738人に達している。これまでの累計利用者数は71万9715人となっている。
 外国人の利用者も、2007年に1万人、2008年に2万人をそれぞれ突破。2009年に小幅に減ったものの、昨年は2万45人と、再び2万人台に乗った。
 テンプルステイを総括する曹渓宗韓国仏教文化事業団は、テンプルステイ人気の理由について「1700年の歴史を持つ韓国寺院の文化遺産、秀麗な自然環境など、一般人が文化観光コンテンツに望む長所をすべて備えているため」だと分析する。とりわけ、自分を見つめなおし疲れた心を癒やすことができるという点が、現代人に人気のようだ。テンプルステイの利用者は20代が最も多い。
 事業団は、今後は質的な充実に力を入れプログラムを企画していく考えだ。家族連れ向けのプログラムや、キムチや精進料理作り体験、禁酒・禁煙など治癒プログラム、求職者・失職者のための自己考察プログラム、多文化家庭(国際結婚家庭)向けプログラムなどを計画している。
 外国人向けの広報も拡大している。英語版だけを提供していたテンプルステイ情報のホームページは、日本語、中国語、ドイツ語、フランス語、スペイン語でも提供するよう年初に大幅改編した。最近では、英語で関連情報を紹介するテンプルステイ・アプリケーションのサービスも行っている。

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