宿泊客を受け入れる寺院は、2002年の33か所から、ことし全国122か所に拡大した。利用者も毎年急増しており、2002年には2558人だったのが、2004年に約15倍に増え、2008年には10万人を突破。昨年は17万2954人が利用した。ことしも先月までで4万4738人に達している。これまでの累計利用者数は71万9715人となっている。
外国人の利用者も、2007年に1万人、2008年に2万人をそれぞれ突破。2009年に小幅に減ったものの、昨年は2万45人と、再び2万人台に乗った。
テンプルステイを総括する曹渓宗韓国仏教文化事業団は、テンプルステイ人気の理由について「1700年の歴史を持つ韓国寺院の文化遺産、秀麗な自然環境など、一般人が文化観光コンテンツに望む長所をすべて備えているため」だと分析する。とりわけ、自分を見つめなおし疲れた心を癒やすことができるという点が、現代人に人気のようだ。テンプルステイの利用者は20代が最も多い。
事業団は、今後は質的な充実に力を入れプログラムを企画していく考えだ。家族連れ向けのプログラムや、キムチや精進料理作り体験、禁酒・禁煙など治癒プログラム、求職者・失職者のための自己考察プログラム、多文化家庭(国際結婚家庭)向けプログラムなどを計画している。
外国人向けの広報も拡大している。英語版だけを提供していたテンプルステイ情報のホームページは、日本語、中国語、ドイツ語、フランス語、スペイン語でも提供するよう年初に大幅改編した。最近では、英語で関連情報を紹介するテンプルステイ・アプリケーションのサービスも行っている。
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