【ソウル25日聯合ニュース】北アフリカや中東を中心に民主化運動が相次ぐ中、米政府系放送局のラジオ自由アジア(RFA)は25日、北朝鮮が情報流入を防ぐため各家庭の電話と携帯電話の回線を遮断するようだと伝えた。

 同放送局は両江道恵山市の大学生の話として、北朝鮮内に北アフリカや中東の国々で住民の暴動が相次いで発生し、政権が転覆していることが伝わっているとことを伝えた。これらを受けて、当局は電話の遮断を急いでいるもようだ。
 咸鏡北道・会寧の消息筋は「当局は携帯電話はもちろん、ある一部の党幹部を除いては家の電話も当分の間、電話を遮断する方針だ」と話した。
 同消息筋はまた、商売などを規制する動きは出ていないものの市場のあちこちに監視員が配置されているという。
 ほかに大学のキャンパスの保安指導員も増員された。前出の恵山市の大学生は、「通常は1人の保安指導員が4人になった。ほかに特別な指導員も配置され、寄宿舎の様子などを監視している」と話す。
 別の消息筋は、監視の目をかいくぐって少しずつ海外の民主化運動の様子が伝わっているという。ただ、住民は発覚した時の過酷な罰を恐れて、まとまって行動を起こすまでには至っていないという。

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