アジアカップ3位決定戦、ウズベキスタン戦での具滋哲=(聯合ニュース)
アジアカップ3位決定戦、ウズベキスタン戦での具滋哲=(聯合ニュース)
【ソウル31日聯合ニュース】2002年のサッカー・ワールドカップ(W杯)韓日大会以来、韓国代表の看板選手としてピッチを駆けた朴智星(パク・チソン、29歳、英マンチェスターU)が代表引退を宣言したことで、サッカーファンの視線は「ポスト朴智星」に集中している。
 朴は韓国代表として、また英プレミアリーグの名門マンUの一員として活躍し、世界に韓国サッカーの存在を知らしめた。技術面はもちろん、主将として卓越したリーダーシップを発揮してきた朴の穴を誰が埋めるのか。2014年のW杯ブラジル大会に向け、早期に方向を定めての準備が必要となる。
 指揮官の趙広来(チョ・グァンレ)監督は、「朴智星の空席を埋める選手を見つけるのは当面は難しいだろう」と話す。新顔にというのも無理な注文、今の代表チームにも100%朴の役割をこなせる選手はいない。ひとまずポスト朴智星候補には、具滋哲(ク・ジャチョル、21歳、済州ユナイテッド)と朴主永(パク・チュヨン、25歳、ASモナコ)を挙げた。
 これまで目立たない存在だった具滋哲は今回のアジアカップでブレーク。5ゴール、3アシストを決め、得点、アシスト部門の2冠を手にし、その潜在能力が認められた。朴主永が負傷で代表を外れたことを受け、趙監督は「具滋哲シフト」の作戦を採用、具滋哲はセカンドトップの役割を忠実にこなした。ウズベキスタンとの3位決定戦では左ウイングとして1ゴール、1アシストの成績を残した。
 2009年のU20(20歳以下)W杯で具滋哲を指導した洪明甫(ホン・ミョンボ)五輪代表監督は、日ごろから「具滋哲は技量だけでなく人格も良い選手」と賞賛している。ピッチの外でも評判が良く、将来の主将候補として遜色ない。
 朴主永については、趙監督は「朴主永が入れば得点力が倍増し、具滋哲をトップ下や左に回すことができる」「池東ウォン(チ・ドンウォン、20歳、全南ドラゴンズ)が急成長しているので、朴主永を朴智星のポジションやセカンドトップに起用する案もある」などと話している。
 一方、朴智星自身は31日の引退会見で、孫弘民(ソン・ホンミン、18歳、独ハンブルガーSV)、金甫ギョン(キム・ボギョン、21歳、セレッソ大阪)を有力な後継者だと評価した。
 金甫ギョンは今回のアジアカップには出場の機会がなかったが、中央とサイドどちらもこなせるMF、独創的なプレーに秀でた有望株だ。孫弘民もセンターFWだがサイドでも活躍できる選手で、発展が期待される。
 このほか、チョ永哲(チョ・ヨンチョル、21歳、アルビレックス新潟)、金民友(キム・ミヌ、20歳、サガン鳥栖)ら日本のJリーグで活躍する若手も、朴智星の後を継ぐ可能性を持った選手だ。

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