権五哲社長=(聯合ニュース)
権五哲社長=(聯合ニュース)
【ソウル28日聯合ニュース】ハイニックス半導体の権五哲(クォン・オチョル)社長は28日に新年記者懇談会を開き、ことしは半導体メモリーのDRAMとNAND型フラッシュメモリーなど主力事業で海外メーカーを抑え、世界トップの技術力を備えるとのビジョンを示した。
 DRAMは1~3月期に30ナノクラス製品を量産、下半期(7~12月)には20ナノクラス製品を開発し、後発メーカーとの差を広げる。NAND型フラッシュは26ナノ製品を量産中だが、20ナノ製品を開発し、トップメーカーとの技術差を完全に埋めると意気込んだ。

 1~3月期の半導体価格下落に伴う赤字の可能性については、「価格にかかっている問題」だとしながらも、「赤字を出さないようにできるはず」と自信をのぞかせた。
 高付加価値製品群を価格下落のクッションとしており、どんな不況下でも黒字を出せる体制を整える考えを示した。同社の施設は海外メーカーのように老朽化しておらず、世界トップレベルに達していると強調。代わりに為替相場や景気などマクロ環境が好転することを願っていると述べた。
 中核事業に力を入れる以外にも、未来事業を強化し中身の充実を図りながら、ヒューマニズム経営を展開するとした。次世代半導体製品開発に力を入れると同時に、債務削減にも取り組む。昨年は借入金を1兆ウォン近く減らし、負債規模が5兆9000億ウォンまで縮小した。
 会社売却問題に関しては、現時点では買収の意向を示している企業などないと明らかにした。所有構造とは関係なく、息の長い良い会社になるよう経営に集中したいと述べた。
 忠清北道・清州や中国の工場の増設や遊休空間の活用については現在、計画がないが、市場環境などを考慮したうえで必要があれば検討するとした。

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