【ソウル27日聯合ニュース】生徒に対する体罰禁止措置をめぐり、賛否両論が交錯する中、中高生の約半数が学校現場での体罰に賛成するとの調査結果が出された。
 学習塾大手のメガスタディは27日、中高生会員2万3987人を対象に今月14~18日に実施したアンケート調査で、回答者の48.6%が校内での体罰に賛成したと明らかにした。
 反対の意見は39.9%、「よくわからない」とした回答は11.5%だった。中高別でみると、中学生は体罰反対(43.8%)が、賛成(40.9%)よりやや多かった。半面、高校生は賛成(55.4%)が反対(36.5%)を大幅に上回った。
 体罰に賛成する理由は、「学校の規律維持など教育的目的」を挙げた回答者が35.1%で最も多かった。次いで「学習権の侵害防止」(26.4%)、「教師の権利保護」(21.3%)、「体罰を通じた学習効果向上」(13.6%)などと続いた。
 体罰に反対する理由は、「根本的な解決案でないため」(46.2%)、「感情的な体罰が多いため」(31.4%)、「学生の人権尊重」(18.0%)の順だった。
 韓国では定規、出席簿など使った体罰がしばしば行われてきた。しかし、近年子どもへの過保護化が進み、保護者ら抗議が増加した上、生徒らが携帯電話で体罰現場を撮影し、インターネットに掲載するなどして社会的問題に浮上した。実際に男性教師が女子生徒の顔を殴る蹴るなどしたこともあり、ソウル市教育庁は昨年11月から体罰全面禁止措置を発表した。
 ただ、同措置をめぐっては賛否両論が渦巻いており、いまだ教育現場では混乱が続いている。

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