緊張感に包まれる延坪島。兵士らが海岸沿いを巡察している=20日、延坪島(聯合ニュース)
緊張感に包まれる延坪島。兵士らが海岸沿いを巡察している=20日、延坪島(聯合ニュース)
【ソウル20日聯合ニュース】韓国軍合同参謀本部は20日、延坪島周辺の黄海で海上射撃訓練を実施する計画だと明らかにした。訓練海域は、黄海上の南北軍事境界線・北方限界線(NLL)の南側となる。
 合同参謀本部は、気象状況により実施時間を判断するとしているが、午前11~12時が有力と伝えられた。
 北朝鮮は、同訓練を「領海侵犯」と主張し強く反発している。合同参謀本部関係者はこれに対し、「射撃訓練はNLL南側で北西島嶼(とうしょ)の防御を目的に、かねてから周期的に実施してきた正当な訓練」だと説明。国連軍司令部軍事停戦(休戦)委員会、国連軍司令部加盟国代表らも訓練を参観すると伝えた。
 関係者はまた、射撃訓練の砲弾はNLLから10キロメートル以上南側に着弾するとし、訓練の目的は北朝鮮を刺激することではないと強調した。訓練を受け北朝鮮が違法な軍事挑発を敢行する場合、即時に強力かつ断固たる制裁を加える方針だ。
 延坪島海兵部隊が実施する今回の射撃訓練区域は、延坪島南西方向、横40キロメートル、縦20キロメートルの海域で行われる。自走砲K9、105ミリけん引砲、バルカン砲、81ミリ迫撃砲などを動員すると伝えられた。
 延坪島には現在、住民や報道陣、役所職員、消防関係者、北朝鮮による砲撃事件の復旧工事関係者ら計280人余りが滞在しており、放送で待避を促しているという。

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