【ソウル17日聯合ニュース】スティーブンス駐韓米国大使は17日、一部で韓米自由貿易協定(FTA)の再交渉を求める声が出ていることと関連し、「現在合意されたものはすべてバランスが取れており、即時に両国に恩恵をもたらすだろう」と述べ、否定的な立場を示した。
 ハンナラ党議員の集まり「国民統合フォーラム」に出席し、「韓米関係とFTA批准見通し」と題したテーマ発表で述べたもの。完璧(かんぺき)さがあだになるという言葉もあるが、今は合意を進展させるべき時期だとし、韓米関係は今回の協定で一層深まるとともに、新しい水準に格上げされるだろうと強調した。
 関税撤廃を4年後にすることなどで合意した自動車部門の交渉結果については、製造メーカーの相手市場へのアクセスを改善したと評価。また、月齢30か月未満に制限した米国産牛肉の輸入問題と関連しては、バランスの取れた交渉だとの考えを示した。韓国消費者の米国産牛肉に対する信頼が高まり、市場が完全に開放されることを望んでいるが、同時に敏感な事項だということも十分に承知していると述べた。
 韓米FTAに対する米国議会の批准見通しには、楽観的な見方を示した。

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