【ソウル1日聯合ニュース】北朝鮮は、先月23日の延坪島砲撃について、金正日(キム・ジョンイル)総書記の三男で後継者の金正恩(キム・ジョンウン)氏(朝鮮労働党中央軍事委員会副委員長)が韓国側の継続的な挑発に対し手本を示したものだと住民に宣伝しているもようだ。米政府系放送局のラジオ自由アジア(RFA)が1日に報じた。
 平安北道の消息筋はRFAに対し、「講演会や人民班会議で、敵の継続的な挑発策動に金正恩大将が手本を示したと宣伝している。しかし、われわれ(北朝鮮)が先に攻撃したことは中学生も知っている」と述べた。
 また、RFAは複数の北朝鮮内部消息筋の話として、北朝鮮が延坪島を砲撃したのは正恩氏に関する宣伝が住民に浸透しないためであり、正恩氏について「米国も無視できない度胸と戦略を持った領導者」というイメージを示すことで、住民の視線を引き付けようとする金総書記の戦略だと伝えた。
 RFAは、韓国軍の対応射撃で多数の北朝鮮の軍部隊施設、民間住宅などが破壊されたが、住民を事前に避難させたため、民間人の被害はなかったと報じた。具体的には確認されていないが、韓国側がより大きな被害を受けたとのうわさが出回っていると伝えた。

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