【ソウル14日聯合ニュース】北朝鮮が、朝鮮戦争などで生き別れになった南北離散家族の再会行事(10月30~11月5日)で利用した金剛山内の韓国側施設を、再び「凍結・没収」したようだ。
 政府筋によると、北朝鮮は12日夜から13日にかけ、金剛山観光地区内の食堂、売店、宿所として利用したコンテナ、車両整備工場に対し、「凍結」と書いた紙を張り、出入り口に錠をかけた。これら施設はすべて観光事業を手がける韓国の現代峨山が所有している。
 北朝鮮は、家族の面会が行われた韓国政府所有の離散家族面会所に対しても、近く「没収」の紙を張り閉鎖する予定だと伝えられた。
 北朝鮮は、2008年7月の韓国人観光客射殺事件を受け中断されている金剛山観光の再開などを要求し、ことし4月末に離散家族面会所をはじめ消防署、文化会館など政府と韓国観光公社が所有する金剛山の不動産に「没収」の紙を張った。現代峨山など韓国企業の観光施設も「凍結」した。
 北朝鮮は、観光再開を話し合う南北当局間の会談を19日に開城で開くことを提案している。
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