【ソウル3日聯合ニュース】北朝鮮が年初から9月までに国連中央緊急対応基金(CERF)から1344万ドル(約10億8422万円)の援助を受け、大半を食糧安保事業に使用したという。米政府系放送局のラジオ自由アジア(RFA)が3日、国連人道問題調整事務所(OCHA)が2日に公表したCERFの7~9月期報告書を引用し報じた。
 それによると、国連は「国際社会の支援減少に伴う資金不足支援金」の名目で、北朝鮮に支援を行った。このうち70%以上が世界食糧計画(WFP)と国連食糧農業機関(FAO)に割り当てられた。特にFAOの場合、CERFから対北朝鮮支援金の大半にあたる約90万ドルの支援を受けており、対北朝鮮食糧事業の資金不足の深刻さが浮き彫りになったと、RFAは分析した。
 CERFは、飢餓や自然災害による被害の復旧に必要な緊急資金を支援する人道主義基金で、国連児童基金(ユニセフ)、WFP、FAOなどに資金を割り当てる。
 またRFAは、CERFの北朝鮮支援金は、パキスタン、スリランカに次ぎアジアで3番目に大規模だと伝えた。これら2カ国への支援は災害などを受けたもので、北朝鮮は国際社会の支援不足に伴う支援金を最も多く受けた国だと指摘した。
 北朝鮮は昨年にも、CERFから1900万ドルの支援を受けている。

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