望郷敬慕祭で合同祭事を行う北朝鮮出身者=14日、坡州(聯合ニュース)
望郷敬慕祭で合同祭事を行う北朝鮮出身者=14日、坡州(聯合ニュース)
【ソウル15日聯合ニュース】統一部の洪良浩(ホン・ヤンホ)次官は14日、ことしの南北対話での政府最優先課題として、核問題とともに、韓国軍捕虜・拉致被害者問題を含む人道的問題の根本的解決を挙げた。ソル(旧正月)を迎え、北朝鮮出身者の集まりが京畿道・坡州の臨津閣で催した「望郷敬慕祭」に出席し、激励のあいさつを述べた。
 洪次官は、南北離散家族問題は、今のように1年に数回会う単発の再会形式では決して解決できないとし、「本格的な南北対話が始まれば、北朝鮮核問題とともに、これ(人道的な問題)を最も重要な議題として扱っていく」と述べた。政府はことし必ず同問題を画期的に進展させるという意志をもち、万全の準備をしていると説明した。
 特に、離散家族の生死確認と書信交換は、数十年待ち続けた人々に対する最低の礼儀、道理だと強調しながら、全面的に実施される必要があると指摘した。
 政府は離散家族の常時再会に向け努力しており、すでに北朝鮮・金剛山には離散家族面会所も完工し、北朝鮮の協力さえあればすぐにでも再会への扉を開くことができると述べた。高齢になった離散家族の故郷訪問が実現するよう、政府は意志と忍耐心をもって北朝鮮の説得にあたるとし、北朝鮮に対しては、人道的問題を解決するために一日も早く真剣な対話の席に現れるよう促した。


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