昨年の貿易規模は、2月(1億89万ドル)以降は徐々に増加し、9月には1億7318万ドルと回復が鮮明になった。不況のあおりに加え北朝鮮の核実験、黄海上での南北銃撃戦(大青海戦)など、いつにも増して悪材料が多い年だったが、貿易額は第4四半期に回復をみせ、通年では小幅な減少にとどまった。南北の張りつめた政治的緊張関係にもかかわらず、大青海戦発生から6日目にして鋳物用の硅砂(けいさ)を載せた北朝鮮貨物船が仁川港で荷を降ろすなど、貿易は大きな影響を受けなかったためとみられる。
ただ、南北の貿易収支は2008年(5396万ドル)に続き2度目の赤字となった。2008年9月のリーマン・ブラザーズ破たんで不況となって以降、昨年11月まで15か月連続で赤字が続いたため。
一方、南北貿易規模はこれまで、2004年が7億568万ドル、2005年が10億8872万ドル、2006年が13億7960万ドル、2007年が17億9494万ドル、2008年が18億2078万ドルと、拡大を続けてきた。
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