【ソウル18日聯合ニュース】政府高位当局者は18日、記者団に対し、北朝鮮が16日の南北赤十字実務接触で韓国側に人道的支援を要請したことについて、「現在の状況では大規模な支援は難しい。乳幼児や弱者層を対象とする(小規模な)支援を検討する」との方針を示した。
 この当局者は、北朝鮮に対する数十万トン規模のコメ・肥料支援は「純粋な人道的支援の範囲を超えるものであり、現時点でそうした規模の支援を行うことは政府の対北朝鮮政策基調と距離がある」と一線を引いた。支援の主体についても言及し、大韓赤十字社が独自に寄付を募り推進するか、または政府レベルで南北協力基金を投入するかはまだ決まっていないと説明した。
 一方、政府消息筋は、北朝鮮の人道的支援要請を受け韓国政府が5万トン以下の小規模支援を検討しており、支援品目については分配の透明性を高めるため、コメよりはトウモロコシなどほかの品目を優先的に考慮していると伝えた。政府は、過去の政権で実施された30万~40万トン規模のコメや肥料の支援は北朝鮮核問題や南北関係全般の推移を見ながら検討を進め、支援を行う場合は分配モニタリングのレベルを高めるべきだとの立場を取っているとした。

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