最高齢参加者のキム・ユジュンさん(左)と娘のリ・ヘギョンさん=29日、金剛山(聯合ニュース)
最高齢参加者のキム・ユジュンさん(左)と娘のリ・ヘギョンさん=29日、金剛山(聯合ニュース)
【金剛山29日聯合ニュース】南北離散家族の第2次再会行事が29日、北朝鮮・金剛山の離散家族面会所で始まった。北朝鮮側の99人が、陸路訪朝した韓国居住の肉親431人と涙の再会を果たした。
 この日は団体面会が行われた。韓国に住む女性で今年満100歳の最高齢参加者は、北朝鮮側の75歳の三女に会うと3分間以上、言葉もないまま娘の顔をなでながら泣き続けた。
 今回の行事で唯一の夫婦再会となったのは、韓国居住の82歳の妻と北朝鮮側の81歳の夫。59年ぶりに再会した妻は夫の両親を看取ったことを報告、夫は感謝の言葉を言いかけて声をつまらせた。妻は女手一つで1男1女を育て上げ、夫は北朝鮮で再婚し7子をもうけた。
 また、北朝鮮側参加者に3人の韓国軍出身者が含まれていたことも関心を集めた。78歳の男性は韓国に住む弟2人と、85歳の男性は息子2人と、それぞれ再会した。父親に代わって軍に徴集された74歳の男性は弟3人に会った。いずれも朝鮮戦争中に韓国軍に徴集され戦場に赴いたきり、家族と別れ別れになったが、韓国では戦死者として処理され、「韓国軍捕虜」には分類されていないようだ。
 行事参加者は30日午前はホテルで個別面会、午後は温井閣前で野外面会に臨む。10月1日の最後の面会で行事日程を終える。

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