黄教授(右)と京畿道は8月、糖尿病治療などに向けた形質転換クローン豚の共同研究協約を結んでいる=(聯合ニュース)
黄教授(右)と京畿道は8月、糖尿病治療などに向けた形質転換クローン豚の共同研究協約を結んでいる=(聯合ニュース)
【ソウル14日聯合ニュース】世界で初めてネコのクローン化に成功し、クローン動物分野の権威者として知られる申泰英(シン・テヨン)博士が、黄禹錫(ファン・ウソク)博士の研究チームに研究員として合流した。また、海外派研究員3人も合流する予定だ。こうした動きを受け、京畿道と共同研究契約を締結した黄博士チームが、本格的な研究活動を控え陣容を整えたのではないかとの分析が出ている。
 生命工学界が14日に明らかにしたところによると、胚性幹細胞(ES細胞)の論文ねつ造事件以前に、「黄禹錫軍団」の主軸はソウル獣医大学の李柄千(イ・ビョンチョン)教授と姜成根(カン・ソングン)博士が中心だった。しかし、事件を機に李教授と姜博士が研究チームを離れ、黄禹錫軍団は解散となった。関連学界でも黄博士の再起は事実上困難とする見方が多かった。
 ところが最近の黄博士チームの動きを見ると、解散した黄禹錫軍団が再起を目指し始動したとの分析は少なくない。まず目を引くのは、国際的なクローン動物権威者の申泰英博士が、国内有名大学のスカウトを拒否し、黄博士チームに合流したことだ。申博士は2002年に米テキサスA&M大学で、世界で初めてネコとシカのクローン化に成功した。申教授はソウルの有名大学から教授職の提案を受けたが、結局は黄博士チームへの合流を決定し10日に帰国したと、関係者らは伝えた。
 また、黄博士チームにはニューヨーク医大のパク・ヨンチュン博士とパク・チフン博士、日本の大阪大学出身のチョン・ヨンヒ研究員なども合流する予定だ。このほか、忠北大学や延世大学などの国内クローン動物分野の研究チームはすでに合流している。
 これに対し専門家らは、「黄博士チームがそれなりにマンパワーを整えていることは認めるが、以前の国民的期待を回復できるかはまだ見守る必要がある」と話している。

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