KAIST人工衛星研究センターで、情報が表示されないモニターを見つめる研究員=26日、大田(聯合ニュース)
KAIST人工衛星研究センターで、情報が表示されないモニターを見つめる研究員=26日、大田(聯合ニュース)
【大田26日聯合ニュース】初の国産宇宙ロケット「羅老(ナロ)号」(KSLV-I)に搭載され25日に打ち上げられた科学技術衛星2号との交信が失敗に終わった。
 KAIST(韓国科学技術院)人工衛星研究センターは26日、衛星が正常に軌道に乗れば地上と初の交信を行う予定だった同日午前4時25分から17分間、衛星との交信を試みるため予想軌道にアンテナを固定させ待機していた。しかし、韓国航空宇宙研究院などロケットを担当した関係機関から衛星の正確な軌道情報が提供されず、交信できずにいる。また、羅老号打ち上げから約100分後、北極近くのノルウェーの基地局でもビーコン信号を受信する予定だったが、これも軌道情報がないため不可能だった。
 センターは、2~3日後に北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)から提供されるデータから衛星の軌道情報を得なければ、衛星との交信が可能かどうか決定できないと説明している。

 一方、羅老宇宙センター(全羅南道・高興)に長期間滞在し打ち上げ業務に携わってきた韓国とロシアの技術陣は、衛星が目標軌道に乗らなかったことを受け、原因究明に着手した。航空宇宙研究院によると、両国の技術陣は共同の事故調査委員会を設置し、失敗原因の究明に乗り出しているが、最終的な調査結果が出るまでにはまだ相当時間がかかるものと予想される。技術陣は韓国側が約200人、ロシアが約150人の計400人余りに達する。打ち上げが成功した場合は、2~3日間、全体の打ち上げ過程を点検した後、宇宙センターを後にする予定だったが、その計画も変更を余儀なくされた。

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