【ソウル29日聯合ニュース】北朝鮮政府が国連傘下の世界食糧計画(WFP)の対北朝鮮援助プログラムを悪用し、金銭的利益を上げているとの疑惑が浮上している。
 米FOXニュースが27日(現地時間)、WFPの対北朝鮮救護プログラム関連文書を入手し分析した結果として指摘した。WFPは昨年9月1日からことし11月31日まで5億ドル(約500億円)の予算を設け、北朝鮮に63万トンの食糧を供給する計画を立てているが、このうち1億3500万ドルが食糧の運送費・燃料費に割り当てられたという。同ニュースは、1トン当たり206ドルというあまりにも高い運送料を策定していると主張した。
 これに対しWFP報道官は、食糧の調達先が南アフリカなど北朝鮮と遠く離れているため運送費が高くつくと釈明した。しかし、FOXニュースは米農務省の資料を引用し、ブラジルから中国まで食糧を運送するのにかかる費用は1トン当たり32~42ドル水準で、また、WFPが対北朝鮮食糧支援を始めた3か月前から国際運送費は急落していると指摘。たとえ南アフリカなどからの運送費として高い料金を想定するにしても、1トン当たり206ドルは高すぎると主張した。
 FOXニュースはまた、中国から北朝鮮までの運送費の公開をWFPが拒否したと明らかにし、「北朝鮮が住民に食糧を配るための費用としていくらもらっているか知らないが、WFPが北朝鮮に支払う金はこれだけではない」と指摘した。対北朝鮮食糧支援プログラムの開始後、北朝鮮外務省傘下の国家調整委員会はWFPから116万ドルの支援金を受け取っており、今後36万ドルがさらに渡される予定だと伝えた。
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