インタビューに答えるホ・ジョンム監督=14日、ソウル(聯合ニュース)
インタビューに答えるホ・ジョンム監督=14日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル14日聯合ニュース】韓国サッカー代表チームのホ・ジョンム監督は週末も十分に休めない。サッカーワールドカップ(W杯)南アフリカ大会への出場は確定させたものの、全国各地で開かれる国内プロリーグ・Kリーグのスタジアムに足を運び、代表チームに起用する国内選手の技量とコンディションをチェックせねばならないためだ。
 ホ監督は14日に聯合ニュースとのインタビューに応じ、「2007年12月から代表チームを率いているが、代表選手の選抜作業は決して簡単ではない」と話した。
 追加でたった1人の選手を選ぶ際にも、コーチ陣との協議を経て慎重に決める。韓国サッカー代表チームの未来を背負う選手を選ぶこと自体も難しいことだが、1人のサッカー選手の人生まで変えてしまいかねないためだ。韓国が国際Aマッチを行う前に、ホ監督の悩みが深まる理由でもある。

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 とはいえ、一度選抜した選手を続けて招集するわけでもない。競争を促しながら、ポジション別により優れた選手がいないか常に比較・分析しなければならない。
 ホ監督は、「選抜基準の最優先事項は競技力とチームとの調和」だと明かす。選手はプレーで実力を発揮することが最も重要だが、チームプレーに溶け込めるのかも大きな考慮事項だ。ファンに人気の高い選手でも、チームと調和できるのか、合っているのかを見極めなければならない。
 選手の選抜に出身学校や地域は問わない。ホ監督は延世大学出身だが、現在、代表チームに同校出身選手は1人もいない。選手選抜はコーチ陣との議論、客観的な討論を通じて行う。パク・チソンをキャプテンにするのも協議を経て決めたという。
 ホ監督がその次に重視しているのが「精神力」。プロ精神と併せ、チームのために自らを犠牲にできる選手が増えれば、チームがより強くなると考えている。
 特にホ監督は、欧州サッカーと韓国サッカーを比較しながら、Kリーグ選手のより積極的な闘志を求めた。「欧州リーグの選手らは試合に臨む姿勢が異なる。目つきからして違い、死ぬ覚悟で走る。しかし、韓国は違う」と指摘する。ただ、パク・チソンとイ・ヨンピョの活躍は例外として認めた。
 ホ監督は、代表チーム抜てきに賛否両論があるイ・ドングクについても言及。「イ・ドングクはうまくいけば薬、そうでなければ毒薬になる」と話した。代表チームにうまく適応し、技量を十分に発揮できれば大きな戦力になるが、適応できなければ本人にも不幸になるということだ。その上で、イ・ドングクを韓国サッカーに大きな影響を与えられる選手だと評価した。
 そのほか、来月12日のパラグアイとの評価試合に対しては、選手を把握するいいチャンスだと説明した。来年初めの欧州でのキャンプについては、「欧州チームは必ず超えなければならない。評価試合で0対5で敗れるとしても強豪チームと多く試合をすることが重要だ」と話した。
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