【ソウル26日聯合ニュース】昨年の韓国の海外鉱物資源開発投資が民間部門の参加活性化と投資地域の多角化などで大幅に拡大したことが分かった。
 知識経済部が26日に明らかにしたところによると、海外鉱物資源開発を申告した企業の投資実績報告書を分析した結果、昨年の海外鉱物資源開発投資額は過去最高の18億8500万ドルで、前年の6億7300万ドルに比べ約3倍に上った。なかでも、民間企業の投資額は5億2000万ドルから16億6600万ドルに増加した。

 ポスコなど鉱物資源需要企業が生産事業に直接参加したことで、探査や開発鉱区よりさらに進展した生産鉱区への投資額は12億5000万ドルを記録し、前年比4.7倍増加した。

 これに伴い、海外鉱物資源開発事業で生産段階事業が占める割合は2007年の40.0%から昨年は66.7%に上昇した。鉄や銅など6大戦略鉱物の自主開発率も、当初目標の21.0%を2ポイント以上上回る23.1%に達した。また、過去3年間の進出事業数は78件にすぎないが、昨年1年間の新規事業数は過去最多の71件を記録した。

 海外鉱物資源開発投資の活性化は、鉱物資源の価格上昇とこれに伴う輸入増加で、鉱物資源確保の重要性に対する認識が高まったためと、知識経済部は分析した。また、メキシコやボリビアなどこれまで不振だった中南米地域へ本格的に進出し、海外資源開発の底辺拡大を図ったことも投資拡大につながった。

 知識経済部は、ことしの投資額を前年を上回る20億5000万ドルと見通し、6大戦略鉱物の自主開発率目標を25.0%とした。海外鉱物資源開発の調査・融資事業の改善を通じ中小企業に対する支援を強化し民間企業の参加を支援するため、韓国輸出入銀行の資源開発融資と韓国輸出保険公社の保証を拡大する。公営企業が投資者として参加する1兆ウォン(約644億円)規模の資源開発ファンドも造成する計画だ。

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