【ソウル23日聯合】ソウル中央地裁は23日、国内大手ポータルサイト「ネイバー」を運営するNHNと「ダウム」のダウムコミュニケーション、両社の子会社2社を、著作権侵害をほう助した罪(著作権法違反ほう助)で略式起訴した。罰金はそれぞれ3000万ウォン(約200万円)とした。また、NHNのセンター長やダウムの本部長をはじめブログやコミュニティサイトの運営者42人を略式起訴、コミュニティ運営者2人を在宅のまま起訴した。NHNとダウムの代表理事に対する事情聴取も行ったが、著作権侵害ほう助で直接の責任はないと判断し不起訴処分にした。
 インターネット上でコンテンツを常習的に違法転送するネットユーザーが処罰されたケースはあるが、捜査機関が著作権侵害の場を提供したポータルサイトにほう助の責任を問うのはこれが初めて。

 検察によると、これら企業はそれぞれが運営するブログやコミュニティで違法な音源が流通されるのを把握しており、これを防ぐ技術が商用開発されているにもかかわらず導入せず、著作権が侵害されるのをほう助した。また、NHNとダウムは著作権委託管理機関から違法音源を指定し削除するよう求められたが応じず、違法音源を流通させ続けたとされる。

 検察は調べの結果、ネイバーは25テラバイト容量に相当する音楽ファイル1000万件、ダウムでは10テラバイト相当の音楽ファイル340万件がコミュニティやブログに掲載され、このうち違法音源の割合はそれぞれ65%と60%だったと明らかにした。

 韓国音楽著作権協会と韓国音源製作者協会は、ポータルサイトに違法音源を流通させないよう何度も要請してきたがまったく改善されていないとし、7月にNHNを、11月にダウムを検察に告訴した。
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