【ソウル25日聯合】政府が物価安定対策の中核として流通構造の改善に着手しているが、農畜産物の最終価格は4~7割を流通コストが占めていることがわかった。農水産物流通公社(aT)が25日、代表的な農畜産物42品目の流通経路を追跡し、価格形成プロセスを分析した結果をまとめた「2007年主要農産物流通実態調査結果分析」報告書を発表した。
 それによると、最終価格のうち農家が受け取る割合は平均44.1%、利潤を含めた流通コストは55.9%と集計された。消費者が100ウォンの農畜産物を購入した場合、農家が受け取るのは44ウォンだけで、残りの56ウォンは流通・販売業者が手にしていることになる。

 55.9%の流通コストを類型別に見ると、運送・包装・手数料など固定費にあたる直接費用が17.2%、賃貸料・人件費など間接費用が18.2%で、残りの20.5%が利潤だった。段階別では、出荷と卸売りでの流通コストがそれぞれ15.5%、11.4%だったのに対し、小売り段階では29.0%が追加されている。

 流通コストが最終価格に占める割合は、コメ・マメ・ジャガイモなど食糧作物が55.3%、ハクサイやダイコンなど葉野菜・根野菜が70.0%、スイカやトマトなど果菜類が39.7%、唐辛子やニンニク、タマネギなど薬味野菜が61.6%、リンゴ・ナシ・ブドウなど果実類が53.3%、バラやキクなど花類が57.7%、牛肉・豚肉・鶏肉など畜産類が40.7%と集計された。

 また、農畜産物が産地から卸売り市場を経て一般の売り場に陳列される場合は平均流通コストが価格の56.5%を占めるのに対し、農家が流通業者に直接供給すればこの割合が45.0%まで低下することが分かった。

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