会見するウォーカー頭取=30日、ソウル(聯合)
会見するウォーカー頭取=30日、ソウル(聯合)
【ソウル30日聯合】英銀行大手HSBCと米国系ファンドのローンスターが29日、今月末に予定されていた外換銀行売買契約期限の3か月延長を発表した。これに対し外換銀行のウォーカー頭取は30日、HSBCによる買収は外換銀行の行員と株主、顧客らにとって最善の策だとし、取引完結に向け努力する考えを示した。記者懇談会で述べたもの。
 ウォーカー頭取は、延長発表がなかったならば、破棄される可能性が高いとの憶測やうわさが広がり否定的な結果が出ただろうとし、発表は契約遂行に向けた確固たる意志の表れだと強調した。また、契約延長発表はローンスターとHSBCの利害関係者らに取引の進行状況を伝える意味もあると説明した。

 続けて、HSBCの外換銀行買収は国際金融機関の参入による国内金融市場発展、国内銀行の海外市場進出という双方向の国際化の意味があるとし、HSBCは外換銀行の海外ネットワークを維持するだけでなく、これをさらに強化していくだろうと強調した。

 今回の契約は韓国の国際金融市場におけるさまざまな地位が関わっているとの認識を示し、韓国政府も懸案の解決に努力しているものと承知しており、銀行も取引の完結に努めていくと話した。一方で、来月まで状況を見守り、金融当局の立場や法的部分などの状況に変化がなければ、契約が7月末まで延長されることなく中途破棄される可能性も示唆している。

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