祝辞を述べる李明博大統領=29日、ソウル(聯合)
祝辞を述べる李明博大統領=29日、ソウル(聯合)
【ソウル29日聯合】李明博(イ・ミョンバク)大統領は29日、新政権は科学技術育成の強い意志を持ち、大韓民国を「世界をリードする科学技術大国」に育てるとの考えを示した。ソウル市内のホテルで行われた「ワールドサイエンスフォーラム2008」開幕式に出席し、祝辞を通じて述べたもの。
 李大統領は、科学技術が発展してこそ国家競争力も向上し、成長潜在力が拡充できるとし、「先進一流国家」も科学技術の後ろ盾があって初めて可能になると強調した。知識情報化時代の21世紀では、科学技術の役割はより重要なものだと指摘。最近は金融市場不安、原油や穀物など原材料価格の暴騰と、国際経済環境は大変な苦境にあるとした上で、「こうした時ほど科学技術がより大きな力を発揮しなければならない」と述べた。これに関連し、▼2012年までに研究開発(R&D)投資規模をGDP(国内総生産)比5%に拡大▼基礎科学、基幹技術、マクロ科学への集中投資を通じた技術貿易収支の赤字解消▼研究者中心のR&D予算配分体系の構築▼R&D予算支援の成果管理システムの先進化――などを約束した。

 また、科学技術大国になるにはまず人材大国になる必要があるとし、教育を画期的に改革し創意的な科学人材を多く育て、科学者が尊敬され優待される社会風土を造成すると述べた。

 このほか、フォーラムの主題である「ブレイン・パワー」にも言及し、韓国は今後10年以内に脳研究世界7大国入りというビジョンを持っていると紹介した。この分野に対する支援をさらに拡大し、世界各国とともに脳研究の発展を導いていくとし、脳科学が未来成長動力創出の基盤になると述べた。


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