北朝鮮の船舶による海州直航ルートの利用問題と関連し、南北が北朝鮮船舶の統制位置(統制点)をめぐり意見の食い違いを見せている。韓国政府関係者が28日に明らかにしたところによると、釜山で開かれた経済協力共同委員会の造船・海運協力作業部会の第1回会議で、北朝鮮の民間船舶による海州直航ルート通過に向けた航路設定問題を話し合ったが、統制点に対する見解の違いから合意には至らなかった。
 今回の会議で韓国側は、海州港を出発し北方限界線(NLL)を通り韓国側水域に接近する北朝鮮船舶は、NLL線上から韓国側の統制を受けなければならないと主張した。これに対し北朝鮮側は、NLL線上ではなくNLL南側海上を統制点に設定すべきとの意見を曲げず、統制点の設定は失敗に終わったという。政府関係者は、北朝鮮がNLL線上に統制点を置くべきとの韓国側の主張を受け入れないのは、北朝鮮がNLLを無力化させようとする一貫した姿勢のためだとみている。

 南北海運合意書などでは、韓国側水域に接近する北朝鮮船舶は、双方が合意した特定地点(統制点)から国際商船共通網(無線通信)を稼働し、韓国側の統制に従うことが定められている。


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