韓国・欧州連合(EU)間自由貿易協定(FTA)交渉の金漢秀(キム・ハンス)首席代表は14日、記者らに対し、ベルギー・ブリュッセルで17日に開始される第3回交渉から話し合いが本格化し、双方の探りあいも激化するとの見方を示した。

韓国側は第3回交渉に備え、EU側の「開放水準不足」という要求を受け入れ、全工業製品の関税を7年以内に撤廃するという大幅に改善した商品譲歩案を6日に、投資と金融サービス譲歩草案を10日に、それぞれEU側に伝達している。サービス分野と政府調達分野の修正要求事項も12日に交換した。

通商交渉本部関係者は、工業製品のうち関税対象品目だけで比較すると、早期関税撤廃(即時撤廃と3年以内の撤廃)の割合は、貿易額ベースでEUよりも韓国の方が高いと説明している。中核争点となっている農水産物では、これまで開放未定としていた商品のほとんどについて韓国側の立場を明確にし伝えてある。ただ、豚肉などのセンシティブ品目をめぐっては激しい攻防が避けられない見通しだ。サービス・投資分野は非公式要求リストと最恵国待遇免税リストをEU側に送付しており、金融サービスの譲歩方法と法律サービスなどが争点になると予想される。

このほか知的財産権分野で、美術品取引の際に原作者に代金の一部を支払う追及権、一部で適用されている音楽などの公演補償請求権の範囲拡大などについて活発な論議が行われる見通しだ。ただEUが交渉初期から関心を示している地理的表示(GI)問題については、EU側から具体的な文案が提示されていない。

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