海外旅行客の爆発的な増加を受け、7月の旅行収支赤字が月間ベースで過去最大を記録した。
 韓国銀行が31日に発表した7月の国際収支動向(速報値)によると、先月の旅行収支赤字は15億5000万ドル(約1億9000万円)で、赤字幅は前月より2億1000万ドル拡大した。旅行収支は通貨危機直後から2000年初めまで黒字が続いていたが、赤字転落後は赤字幅が膨らみ続けている。韓国銀行は、韓国人出国者の数が前月比で21.9%増加したことから、海外旅行経費の支出が増え、赤字幅拡大につながったと説明している。海外旅行客が集中する8月は旅行収支赤字規模がさらに拡大し、過去最大を更新するものとみられる。

 一方、7月の経常収支黒字は前月より3億6000万ドル増えた。経常収支は1月に4億3000万ドルの赤字を記録したほか、3月と4月も赤字となったが、5月に8億4000万ドルの黒字に転換し、6月が12億7000万ドル、7月が16億4000万ドルと3か月連続で黒字を計上している。1月から7月までの累積では1000万ドルの黒字となった。

 経常黒字が大幅に伸びたのは、商品収支黒字が小幅に縮小し、サービス収支赤字も拡大したにもかかわらず、所得収支黒字が増加したことが主な要因とみられる。商品収支は輸出好調の中で輸入も増加したことで、黒字規模が前月より8000万ドル減の31億3000万ドルにとどまった。サービス収支は旅行収支赤字の増加で赤字規模が前月より1億7000万ドル拡大の16億9000万ドルに達した。

 所得収支は対外配当金の支払いが減少し、前月の均衡収支水準から5億3000万ドルの黒字となった。経常移転収支は3億4000万ドルの赤字、資本収支は証券投資収支の純流出にもかからず、その他投資収支の純流入で5億4000万ドルの純流入を記録した。海外からの借入は前月の34億9000万ドルに続き7月も60億ドルと急増し、1~7月の累積では300億9000万ドルに達している。


Copyright 2007(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.


Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0