「朝鮮王室儀軌」の1つ、「明成皇后国葬都監儀軌」=16日、ソウル(聯合)
「朝鮮王室儀軌」の1つ、「明成皇后国葬都監儀軌」=16日、ソウル(聯合)
日本の宮内庁が所蔵する、朝鮮王朝時代の王室儀礼を絵や文で記録した「朝鮮王室儀軌」の返還をめぐり、朝鮮王室儀軌還収委員会と日本の外務省が17日に協議する。同委員会が16日に明らかにした。
 委員会代表らは、会合を取り持つ参議院外交防衛委員会所属の緒方靖夫議員と合流して外務省に移動し、外務省の官僚らと30分間協議する予定だ。緒方議員によると、日本政府は朝鮮王室儀軌について、名分上返還はできないが引き渡しは可能との立場のようだという。緒方議員は5月の参院外交防衛委員会で、麻生太郎外相に朝鮮王室儀軌を韓国に返還するよう強く求めている。これに対し麻生外相は、韓日協定の締結で朝鮮王室儀軌の返還義務はなくなったものの、この問題は個別の事案とみなしていると答え、緒方議員の立場を尊重して処理すると述べるなど返還への可能性をほのめかした。

 朝鮮王室儀軌は1922年に朝鮮総督府が日本の皇室に寄贈したもので、明成皇后の国葬都監儀軌など計72種類に及び、現在は宮内庁の書陵部皇室図書館が所蔵している。


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