【ソウル31日聯合】第21回南北閣僚級会談3日目となる31日、北朝鮮へのコメ借款提供が遅れていることに対し北朝鮮が本格的に異議を示し、会談が難航している。

 韓国の高景彬(コ・ギョンビン)報道官によると、北朝鮮代表団の団長を務める権虎雄(クォン・ホウン)内閣責任参事が同日1時間にわたり行われた首席代表接触で、コメ借款合意履行の遅れについて異議を唱えたという。これに対し韓国は、信義に基づきコメ借款を提供するというこれまでの立場を改めて示した。現実的に合意履行が困難な状況を説明した上で、問題の解決方法をともに探っていこうと呼びかけた。この首席代表接触ではコメ借款問題に時間を取られ、ほかの議題は話し合われなかったもようだ。

 韓国政府は先月行われた第13回南北経済協力推進委員会で、北朝鮮に対しコメ40万トンを5月末から借款提供することで合意している。ただ、「北朝鮮が6カ国協議合意を履行するかどうかにより、提供時期や速度の調整が可能」としており、バンコ・デルタ・アジア(BDA)問題で6カ国協議合意の履行が遅れたことを受け、現在はコメ支援を留保している。高報道官は、コメ借款提供に対する韓国政府の立場に変化はないとしながらも、会談の見通しについてはコメントを控えている。

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