韓国と米国が2004年10月から進めてきた「韓米同盟ビジョン」共同研究がこのほど完了した。両国は27日から2日間にわたり米国防総省で開催した第10回韓米安保政策構想(SPI)会議をもって研究を終了させ、結果をまとめ署名を行った。

 国防部が明らかにしたところによると、韓米は南北関係の進展を「和解協力」と「平和共存」の2段階に分け、段階別に両国が担う役割を明示した。和解協力段階では、韓国軍の能力拡大を考慮、韓国軍が韓国防衛に主導的な役割を果たし、米国は確固たる連合抑制や防衛体制の維持をサポートするとした。この段階で韓米同盟は、朝鮮半島の平和と安定の維持に重点を置く。平和共存段階では、韓国が平和統一に向け朝鮮半島の安全保障環境の改善をリードし、米国がこれを支援する。韓米同盟は朝鮮半島における実質的な軍事的緊張緩和に伴う平和維持と統一に向けた環境作りに建設的な役割を果たすとしている。

 国防部は、両国は韓米同盟を共通の価値である自由民主主義と市場経済体制に基づき、包括的・躍動的・互恵的な同盟関係に発展させていくことで一致したと紹介し、「韓米同盟ビジョンに署名したことで韓米同盟は今後、21世紀の朝鮮半島と北東アジアの平和維持に貢献する礎になる」と評価した。

 韓米両国は、来月ワシントンで開催される第38回韓米定例安保協議会(SCM)で、この研究結果を報告する方針だ。

Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.

Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0