韓国と中国は、北朝鮮を脱出した韓国軍捕虜問題と関連し、中国公安当局の調査を経た上で身柄を韓国側に引き渡すことで合意した。

 韓国政府関係者は31日、中国政府の協力を受け韓国軍捕虜を韓国に送還することでこの春に両国政府が合意していたと明らかにした。これにより、中国内で韓国軍捕虜と推定される脱北者が確認された場合、韓国側は領事担当者との非公式面談を経て身元を把握したうえで中国公安に身柄を引き渡し、調査が終わり次第韓国に送還することになる。

 2004年12月には、北朝鮮を脱出し中国に渡った韓国軍捕虜ハン・マンテク氏が、中国当局により北朝鮮に強制送還される事件が起きているが、両国が人道的観点から韓国軍捕虜問題に合意したことでこうした問題は事実上なくなることが期待される。

 政府はこれまで、中国内で韓国軍捕虜が見つかった場合には極秘に身柄を確保し韓国に連れてきている。しかし中国公安が韓国公館による身柄確保過程やそれ以前に脱北していた事実をつかんだ場合には韓国への送還はできなかった。

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