韓国映画の不振に好転の兆しがみられない中、主要映画投資・制作・配給会社が相次ぎ赤字を計上する見通しだ。
 
映画業界が26日に明らかにしたところによると、昨年まで3年連続で赤字を計上している<CJエンターテインメント>は、『光州5・18』の興行成功で主要映画会社の中では最も良好な業績を収めものの、今年も赤字は免れない見込みだ。同社関係者は「極度の不振となった他社に比べれば、比較的ましな成績」と話すが、昨年から繰り越した負債などが今年の会計に反映され、4年ぶりの黒字転換は困難だとしている。

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昨年までは好調を示していた<ショーボックス>も、今年は深刻な状況だ。10本余りの作品を投資または配給したが、ほとんどが損益分岐点を越えられなかったり興行惨敗に終わり、期待が集まっていた『D-WAR』も800万人以上の観客を動員したものの、巨額の制作費のため収益は大きくなかったと推計される。同社の年末までの赤字規模は、数十億~数百億ウォンに達するものと思われる。

昨年は『王の男』を大ヒットさせた<シネマサービス>も、今年は投資・制作・配給した作品の成績に恵まれず、大幅の赤字は避けられない状況だ。特に、100億ウォンの制作費を投じた大作『黄真伊(ファン・ジニ)』の興行失敗が決定的な打撃を与えたと分析される。

このほか、<ロッテエンターテインメント>も期待作『優雅な世界』『マイ・ファーザー』の相次ぐ失敗で赤字がかさみ、<テウォンエンターテインメント>も、チュ・ジンモ主演の『愛』が唯一観客動員200万人を超えたが他作品で失敗が続き、やはり赤字は免れないと予想されている。<ロッテエンターテインメント>関係者は、12月に配給する作品が成功すれば黒字転換も可能だとしているが、今年は韓国映画が全般的に苦境にあり、今のような状況でもよく持っているほうだと話している。


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