同党では、雇用を斡旋する「働き口事業」に応募した障害者に対して、全障連が「月給をもらいたければ、交通妨害のデモに参加しろ」と脅迫したという証言を取ったと主張している。ただし、同党は、他の障害者団体が全障連を補助金不正流用などの疑いで捜査機関に告発する予定だとし、党が直接に告発する予定はないと述べた。
同党で市民団体先進化特別委員会委員長を努めるハ・テギョン(河泰慶)議員は、7日午前に開かれた第3回会議で、全障連に所属して活動した関係者の証言を公開した。河議員は、「この方々が地下鉄の妨害デモに参加したのは、お金を稼ぐためだったという趣旨の証言があった」と説明した。
同委員会によると、全障連に所属していたA氏は3月28日、「全障連は働き口(を受ける)の権利を街頭デモや座り込み、地下鉄の占拠などに縮小させてしまった。こういう過激な形の働き口は、障害者にとって過酷な労働だった」と陳述した。河議員は「障害者である本人たちも(全障連のデモを)嫌がっていたということ」と指摘した。別の参加者であるB氏は、「お金を稼ぐためにデモに参加した。(全障連が)月給をもらっているなら(デモに)参加しろ。やらないならクビにする。君たちが給料をもらうためには、地下鉄のデモに参加しなければならない」と脅迫したという。
また別の活動家C氏は、「(全障連のデモをしているという)考えがなくても、月給をもらうために参加している。金をもらうために無理に参加するのだから、障害者も被害者だ。(保守派の)太極旗部隊に対しても(デモに)参加し金を受けっ取っていると、(全障連が)批判したではないか。それと何が違うのか」と述べた。
河議員は、「地下鉄のデモを条件に全障連が障害者に月給を与えたということは確かなことだ」とし、「地下鉄のデモに参加したことを労働時間として算定して、金をあげたのかは分からなかった」と付け加えた。また、「それは捜査で明らかにされなければならないと考えている。地下鉄のデモに参加しなければ働き先、月給をやらないと話したことも大きな問題だ。全障連は倫理的にも問題がある」と強調した。
全障連に対する与党の攻勢が告発にまで広がる中で、真実に対する攻防はさらに強まるものとみられる。
同党は、全障連の所属団体が2020年から2022年まで、ソウル市から18事業に476億ウォン(約50億円)の補助金を受けたと主張している。一方、全障連側は、「個別会員の団体が170か所ある。その一部が事業の公募を経て支援金を受け取ったかどうかは分からない」と反論している。同党は、全障連の「補助金流用疑惑」を故パク・ウォンスン(朴元淳)前ソウル市長とも関係づけようとしており、この件に関して同党が対野党の攻勢材料として活用する可能性が高いとみられる。
全障連のパク・ギョンソク代表はこの日、YTNラジオとのインタビューで、「(特委が公開した写真は)典型的なつなぎ合わせ、歪曲、操作編集だ」とし、「(ソウル市中浪区の)障害者自治センターの公共雇用を進めている団体が、障害者も乗れる低床バス(車椅子でも乗れる)を導入してほしいとキャンペーンしたものだ。階段が付いた(一般的な)バスが通りかかったため、バスから下りて阻止したことに対して、暴力を助長し違法だと言っている」と反発した。
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