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北朝鮮が緊張継続を予告 韓国の備えに「軍備増強」と反発=韓国統一部
【ソウル聯合ニュース】韓国の金基雄(キム・ギウン)統一部次官は17日、国会外交統一委員会への報告で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が先の党中央委員会総会で韓国を「明白な敵」と位置付け敵意をあらわにしたとし、北朝鮮は韓国の軍事的な備えに「無分別な軍備増強」などと反発する一方、従来の「対敵闘争」原則に固執して緊張局面の継続を予告したと評価した。 金基雄氏は、北朝鮮が米国に対しては「強対強、真っ向勝負」の姿勢を堅持し、中国、ロシアとは蜜月関係を続けていると説明した。最近の北朝鮮の動向に関しては「厳しい情勢下で体制結束など党総会の決定の貫徹に力を入れている」とした。 また、北朝鮮が17日に開催する最高人民会議(国会に相当)で「2023年の内閣事業の予算・決算などを討議し、党と国家の政策の推進力確保を図る」と分析した。 国際社会の制裁と新型コロナウイルス感染症による経済的困難が続くなか、今年も北朝鮮住民の苦境が深まる可能性が高いとの見通しも示した。そのうえで、今後の方針として「北の軍事的挑発には断固として対処する一方、朝鮮半島情勢の安定的な管理に向けた努力も並行する」と表明した。 金氏は「北が挑発すれば強力な韓米同盟に基づき圧倒的な、即座の対応を取る」とし、北朝鮮が韓国の領土を侵犯する挑発を再び起こせば2018年に結んだ南北軍事合意の効力停止を検討すると説明した。 一方で、対話に向けた努力も続け、北朝鮮の非核化措置に合わせて経済支援などを行うという韓国政府の「大胆な構想」を具体化するとともに推進力を高めていくとした。