ソフトバンク、第2四半期に約3兆円の損失…技術株の急落に円安まで=韓国報道(画像提供:wowkorea)
ソフトバンク、第2四半期に約3兆円の損失…技術株の急落に円安まで=韓国報道(画像提供:wowkorea)
孫正義会長が率いるソフトバンクが、自社のビジョンファンド収益率の下落のため、第2四半期に約3兆円の損失を出したことを明らかにした。

 8日(現地時間)、ブルームバーグ通信によると、ソフトバンクは第2四半期に計3兆1600億円の純損失を記録したと発表した。ソフトバンクはビジョンファンドで同期間に2兆3300億円の損失を出しており、このような損失規模は前四半期の2兆2000億円よりも大きいと説明した。そのほか、円安によって8200億円の外貨損失を被ったとも付け加えた。

 ビジョンファンドが主に投資する技術・成長株が今年に入って急落傾向を示し、損失が避けられなかったと分析される。技術株中心のナスダック(NASDAQ)100指数は上半期に約22%下がり、2008年の金融危機以来最大の下落率を記録した。ソフトバンクはビジョンファンドが投資した代表的な成長株である「クーパン(Coupang)」と「ドアダッシュ(DoorDash)」でそれぞれ2934億円と2207億円の大規模損失を記録したと明らかにした。

 ソフトバンクは非上場株式投資でも損失を出した。ティックトック(TikTok)の親会社である「バイトダンス(ByteDance)」の株式は今年に入って25%下落し、スウェーデンの先購入後決済(BNPL)企業である「クラ―ナバンク」の株式は昨年6月以降の1年間で85%暴落した。いずれもソフトバンクが保有している非上場株式だ。ブルームバーグは「数百社の非上場技術スタートアップの持分を保有しているソフトバンクは、企業公開(IPO)などを通じて収益を上げるべきだったが、世界的な技術企業価値の下落で損失を被った」と分析した。

 ソフトバンクは半導体設計業者「アーム(ARM)」のIPOを通じて最終収益を出そうと試みているが、これもまた市場状況が容易ではなく、実現できずにいる。先月、フィナンシャルタイムズ(FT)はソフトバンクがARMを英国・ロンドン証券市場に上場しようとしたが、計画を中断したと報道した経緯がある。ソフトバンクは2016年に320億ドル(約4兆3100億円)を投じてARMを買収した。

 ソフトバンクは会社の株価下落を防ぐため、攻撃的な自社株買い入れを進めている。今年9月中に1兆円分の自社株を買い入れると発表しており、追加的な買い入れ発表が予想されている。ブルームバーグはソフトバンクの株価は5年前の水準だとしながらも、自社株買い入れなどの措置を通じて今年に入って株価が5%上昇するなど、比較的善戦したと評価した。

 一方、ソフトバンクは今年に入って保有中の「アリババ」の株式の3分の1に対する「プリペイド先導契約」(prepaid forward contracts)の販売を通じて220億ドル(約2兆9600億円)を確保した。これは技術株中心の株価暴落の中で現金比重を増やさなければならないという判断のためと分析される。
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