ムン・ジェイン(文在寅)大統領とユン・ソクヨル(尹錫悦)次期大統領が16日正午、大統領府で昼食を共にする予定だ。

尹次期大統領の大統領府民情首席室廃止の約束と「内輪もめ人事」をめぐる葛藤が浮上する中、この席でイ・ミョンバク(李明博)元大統領に対する赦免と補正予算案などが議題に上がるものとみられ、状況によっては双方の葛藤がさらに大きくなる可能性があるという展望が出ている。

パク・ギョンミ報道官は会見で明らかにし「この日の会食は虚心坦懐に対話を交わすため同席者なしに進められる予定」と説明した。 キム・ウンヘ報道官もこの日の会見で「尹次期大統領は16日、大統領府で文大統領と会食を行う予定」と述べた。

両者の対面は、尹次期大統領が2020年6月、反腐敗政策協議会に出席するために大統領府を訪れて以来、21か月ぶりだ。

この日の会合では円滑な政権引き継ぎ案をはじめ、コロナ対応、北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射など国政全般に対する幅広い意見交換があると予想される。

政界の注目が集まっているテーマは断然赦免だ。キム報道官は「尹次期大統領は李明博元大統領の赦免を要請するという考えを以前から堅持してきた」とし「今回をきっかけに国民統合と和合のきっかけが作られることを期待する」と赦免建議の方針を公式化した。

国民の力の内部では、李前大統領の赦免について肯定的な見方が少なくない。今回の大統領選挙で両陣営の極端な対立のため、国民統合として文大統領が決断を下すのではないかと見られる。しかし依然として反対世論も強いため、状況によっては政局の雷管として浮上する可能性がある。ただ、大統領府は赦免について大統領固有の権限であるだけに言及するのは適切でないという立場をとった。
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