アンダーソン会長はABCが政府を通じて太平洋島しょ国の公営メディアと協力しているとした上で「彼ら(太平洋島しょ国の公営メディア)から得た情報によると、(彼らは)中国からの放送内容への圧力を懸念している」と述べた。
近年、オーストラリアと中国は太平洋島しょ国への影響力を競い合っており、経済援助やインフラ整備のための借款などを行っている。これに関連し、アンダーソン会長は政府と太平洋地域のメディアを援助するため、1200万オーストラリア・ドル(約10億円)の予算ねん出について協議しているとし、「ソフトパワー外交」の重要性を訴えた。
ABCの報道によると、中国メディアの報道が太平洋島しょ国において影響力を増しており、逆にオーストラリア・メディアの影響力は減少しているという。
ABCは2017年に太平洋地域での短波放送を終了した。その後、中国政府のラジオ・チャンネル「中国国際放送」が同地区での放送を強化している。また、中国政府は英語チャンネル「CGTN」の放送圏拡大にも力を入れている。
一方、中国外交部の汪文斌(おうぶんひん)報道官は16日、アンダーソン会長の発言に対し「オーストラリア側の発言は太平洋島しょ国の本当の意見を反映したものではなく、故意にフェイクニュースを広めるものだ」とし、「中国と太平洋島しょ国の関係を挑発するような発言は、島しょ国には受け入れられないだろう」と批判した。
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