韓国の文大統領、北朝鮮に「炭素中立の参加を期待」…南北山林協力を再要請(画像提供:wowkorea)
韓国の文大統領、北朝鮮に「炭素中立の参加を期待」…南北山林協力を再要請(画像提供:wowkorea)
韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領は11日、「エネルギー転換と炭素中立(カーボンニュートラル)のために、私たちの実践意志と協力が、さらに堅固になることを願っており、その協力に北朝鮮も参加することを期待する」と述べた。

 文大統領はこの日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の事前行事である、最高経営責任者(CEO)サミットでの基調演説を通じ、北東アジアでの山林協力に北朝鮮の参加を求め、このように明らかにした。英国グラスゴーで開かれた国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)で、初めて南北山林協力を求めて以来、2度目の要請だ。

 文大統領は「北朝鮮は特に山林回復に重点を置いている。『北東アジアの山林協力』に北が参加することは、朝鮮半島の温室効果ガスの削減はもちろん、北東アジアの平和と繁栄にも寄与することになる」と主張した。続いて「山林協力で平和を実現した他国の事例が多い。朝鮮半島でも森を共有し、恒久的な平和が実現することを願う」と語った。

 文大統領は気候の危機に対応するため、「連帯」と「協力」を強調した。文大統領は「気候の危機に対応するために、私たちは直ちに行動し、緊密に協力し、炭素中立社会に前進しなければならない」とし、「今、私たちの実践が人類の生存と未来を決定するという、非常な覚悟と決意を持つべきだ」と説明した。

 特に文大統領は「今後、エネルギー源として石炭と石油の役割は、これ以上持続できない」とし、「私たちは新しいエネルギーで、文明の大転換を導かなければならない。太陽光・海上風力といった再生が可能エネルギーの割合を高めるとともに、デジタル技術革新によるエネルギー効率の向上を図るべきだ」と強調した。

 それとともに「未来技術と産業、新しい雇用は炭素中立の目標から創出される」とし、「各国政府と企業がエネルギーの早い転換と革新のために、協力し競争すれば、人類は新しい文明に跳躍できるだろう」と述べた。
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