韓国の「2030~2060年の1人あたりの潜在GDP成長率」が、OECD38か国のうち最下位を記録するという展望が出た(画像提供:wowkorea)
韓国の「2030~2060年の1人あたりの潜在GDP成長率」が、OECD38か国のうち最下位を記録するという展望が出た(画像提供:wowkorea)
韓国の「1人あたりの潜在GDP(国民総生産)成長率」が2030~2060年には0%台へと下落し、OECD(経済協力開発機構)38か国のうち最下位を記録するという展望が出た。韓国の潜在成長率が大幅に下落するのは、低出産と高齢化による生産人口の減少問題が他国より深刻であるためだとみられる。

潜在GDPとは、国が物価上昇(インフレーション)を刺激せず労働・資本などの生産要素と可能な技術水準を全て投入して達成することのできる最大生産水準を意味し、潜在成長率はこの潜在GDPの変化率である。

OECDは最近発表した「2060年までの財政展望報告書」で、政策対応なしに現状況が維持されると仮定した場合、韓国における2030~2060年の1人あたりの潜在GDP成長率は年間0.8%だと推定した。

OECDは「韓国における1人あたりの潜在GDP成長率が2000~2007年の年間3.8%から2007~2020年の2.8%、2020~2030年の1.9%、2030~2060年の0.8%と減少し続ける」と展望した。

2020~2030年まではOECDの平均(1.3%)より成長率が高いが、2030~2060年にはOECDの平均(1.1%)を下回るのはもちろん、カナダ(0.8%)とともに38か国の中で共同最下位となる。

この数値は、韓国が属しているG20グループの平均(1.0%)よりも低い水準である。

2030~2060年の米国と日本における1人あたりの潜在GDP成長率は、それぞれ1.0%と1.1%と推定された。

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