韓国大統領府は「今は米韓首脳会談をするタイミングではない」と語った(画像提供:wowkorea)
韓国大統領府は「今は米韓首脳会談をするタイミングではない」と語った(画像提供:wowkorea)
ヨーロッパを巡訪中のムン・ジェイン(文在寅)韓国大統領とジョー・バイデン米大統領との首脳会談が実現していないことについて、青瓦台(韓国大統領府)は「今はあえて首脳会談をするタイミングではない」と説明した。

青瓦台のパク・スヒョン(朴洙賢)国民疎通首席秘書官は韓国のニュース番組に出演し、先のように語った。

G20(主要20カ国)サミットの出席をきっかけにヨーロッパを訪問している文大統領は、バイデン大統領と2~3分短い対話を交わしたが、テーマをもって話し合う首脳会談としては実現されなかった。文大統領はバイデン大統領に対して「きのう教皇とお会いしたと聞いた。私もきのうお会いしたが、朝鮮半島の平和のために祝願してくださり、招待されれば北朝鮮を訪問すると話していた」と語った。これにバイデン大統領は「うれしい知らせだ」とし「(朝鮮半島問題の解決を)進展させている」と語った。教皇フランシスコは文大統領との面談後、バイデン大統領と会ったことから、青瓦台はこれを事実上の「間接3者面談」とみている。文大統領は教皇に訪朝を要請し、教皇は「北朝鮮から招待状がくれば、喜んで行く」と答えている。

パク首席秘書官は前日「『平和プロセスの進展があった』と語ったバイデン大統領の一言は、実務陣の対話がある程度耳に入っているということを象徴している」と語った。つづけて「我々が戦略的に国益のために会うべき国は多い」とし「過去にはこちらから『会おう』と要請していたが、今は30カ国が先に『会おう』と言ってくる」と語った。

“教皇の訪朝要請は、南北間の水面下での対話を進めた後、北朝鮮の意思を確認して行なわれたものなのか”という質問に、パク首席秘書官は「水面下での接触の結果が外に出れば、それは水面下ではなくなる」として、ローマ教皇庁がイタリアにある北朝鮮大使館と接触しているというユ・フンシク司教(教皇庁 聖職者省長官)の前日の発言を言及した。パク首席秘書官は「どのようなルートであれ、様々なルートにより水面下で接触しているのは事実とみられ、それは当然の義務だ」と語った。

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