<W解説>米・豪の代表監督が福島産のモモを絶賛、不安をあおってきた韓国メディアは沈黙(画像提供:wowkorea)
<W解説>米・豪の代表監督が福島産のモモを絶賛、不安をあおってきた韓国メディアは沈黙(画像提供:wowkorea)
福島県産のモモについて、東京五輪ソフトボール競技の試合で同県を訪れた米国やオーストラリアチームの監督などから、絶賛する声が上がった。

米国チームのケン・エリクセン監督は福島市に滞在した際、福島産のモモを食べたことを明かし、「福島のモモはおいしかった」と感想を口にした。また、「福島は被災から復興した。福島が安全で良い場所ということを海外のメディアが見て回れないのは残念だ」と述べた。

オーストラリアのレイ・ハロウ監督も「福島は美しい。山や緑が印象的だ。モモはずば抜けて素晴らしい」と絶賛したという。

また、福島県は野球競技の試合で来県したドミニカ共和国代表チームの選手らに県産のモモ30キロを差し入れた。口にした選手からは「こんなにおいしいものは食べたことがない」といった声が上がったという。

東京五輪で来日した海外選手団からこうした声が相次いでいることを、五輪開幕前から福島県産の食材などに懸念を示してきた、韓国の関係者たちはどう受け止めるだろうか。

韓国選手団を率いる大韓体育会は、選手らに安全で栄養豊富な食事を提供するという理由で、選手村近くのホテルを丸ごと借り切り、給食支援センターなるものを設置。韓国から派遣された調理師や栄養士らが韓国産の食材で作った弁当を選手らに提供している。

こうした動きに日本からは疑問の声が上がったが、韓国メディアは、米国も食材を自国から持ち込んで選手団の食事を提供していると指摘。中央日報は「しかし日本政府は米国に対しては特に見解を示さず、韓国とは異なる反応を見せている」などと報じた。

しかし、韓国の場合、日本で購入する食材については全て原産地の確認と放射能測定検査を行っているとされ、こうした対応をしていると聞けば、日本への当てつけであるとの見方がされて当然だ。

こうした対応には韓国の料理コラムニストからも批判の声が上がっている。ファン・ギョイク(黄橋益)氏は先月22日、自身のフェイスブックで「オリンピックを祭典(祝いの場)だと言いながら、その客が別で食事をとるのは、あまり見栄えのいいものではない」などと指摘した。ファン氏はこの投稿をした後、一部から「親日左派」との中傷を受けたという。

一方、東京電力は先月29日、風評被害の抑制のため、福島第1原発の処理水を海水で薄めた水で、ヒラメを飼育する実験を来年夏から始めると発表した。

これについて中央日報も報じ、実験の概要や狙いなどを伝えたが、併せて日本のネット上で「ヒラメへの虐待では」、「安全なら直接飲むべきで、なぜ魚類を犠牲にするのか」といった指摘があることを紹介。さらに「福島産ヒラメは東京オリンピック・パラリンピック選手村にも提供されている」とも伝えている。

「復興五輪」の理念の下で開かれている今大会。福島産のモモを絶賛した米国やオーストラリアのソフトボールの監督のように、海外から来日した選手団らが福島の食に触れ、その感想を自らの言葉で発信することは、福島の人たちに大きな力を与える。

普段、日本のニュースを事細かに報じる韓国メディアだが、モモ絶賛の話題を伝える記事は未だ見当たらない。

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