20日の閣議で発言する文大統領(青瓦台提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
20日の閣議で発言する文大統領(青瓦台提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国で光復節(8月15日、日本植民地からの解放記念日)に合わせ、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が服役中のサムスングループ経営トップの李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長や朴槿恵(パク・クネ)前大統領、李明博(イ・ミョンバク)元大統領に対し、恩赦に当たる特別赦免を行うかに関心が集まっている。 青瓦台(大統領府)は言及を避けているが、政界では文大統領の任期があと10カ月も残っていないため、今回赦免権を行使する可能性があるとの見方が出ている。 李在鎔氏の場合は赦免より仮釈放の可能性が高いとみられる。法務部が先ごろ、全国の矯正施設から提出を受けた仮釈放予備審査対象者の名簿に李在鎔氏が含まれているとの話が出回っている。法務部は仮釈放の審査基準を刑期の60%を経過した服役者としているが、李在鎔氏は今月末で刑期の60%が過ぎる。 一部では文大統領が李在鎔氏を赦免する可能性を指摘している。赦免となれば、就業制限などの規制を受けず、自由な経営活動が可能になるためだ。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、経済を最優先の国政課題に掲げている文大統領が李在鎔氏の赦免を通じ、企業を後押しするとの見方もある。各種の世論調査でも李在鎔氏の赦免に賛成する意見が多い。ただ、法務部の手続きに基づいた仮釈放ではなく、大統領の政治的な決断で赦免を行う場合、財閥への特別扱いとの批判が高まる懸念がある。 政界では2人の大統領経験者のうち、まず朴氏を赦免する可能性があるとの見方が出ている。ただ、与党の支持者らが反発する恐れがある。朴氏の赦免は来年3月の大統領選にも影響を与える可能性がある。 李明博氏は個人的な不正が問われたため、赦免に懐疑的な声が多い。
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