韓国の経済が4つのタイプのサンドイッチに悩まされているとの主張が提起された。

 韓国経済は日中に挟まれ双方から脅かされているとの「サンドイッチ論」が話題になっている中、大韓商工会議所は20日にセミナー「サンドイッチ韓国経済の診断と解法」を開いた。

 野村総合研究所の小野尚ソウル支店長は、韓国経済の現況を▼技術障壁のサンドイッチ▼利益障壁のサンドイッチ▼市場支配のサンドイッチ▼先端産業のサンドイッチ――の「4大サンドイッチ」だと分析した。

 自動車や部品業界に当てはまる「技術障壁」は、トップクラス企業の技術力に追いつかないまま、下位企業からも追い上げられている状況を指す。これを乗り越えるためには技術差別化の戦略が必要だと主張した。

 また、造船業のように市場シェアは高いものの、利益創出まではつながっていない状況を「利益障壁」、膨大な投資がなければ市場競争力を失ってしまうことを「市場支配」と説明した。情報技術(IT)やソフトウェア、サービス産業については、知的資産の蓄積やネームバリューに欠け下請け構造から抜け出せない状況を「先端産業サンドイッチ」とした。

 この問題の解決策として、韓日企業間の提携、国内企業間の協力、企業内での適切な分業などを提案している。

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