ご覧になれなかった方も、再放送やニュースなどで少しご覧になりましたか?
各国選手の入場の順番が、「カナダラ順」だったこと、ご存知の方も多いと思います。
いや~、新鮮と同時に、混乱しました(笑)。
(参考)平昌五輪2018「開会式 参加国・地域」(毎日新聞)
最初がオリンピック発祥のギリシャなのはいつもと同様ですね。上記サイトを見ると、
1.ギリシャ 그리스(グリス)
2.ガーナ 가나(ガナ)
3.ナイジェリア 나이지리아(ナイジリア)
4.南アフリカ 남아프리카(ナマプリカ)
5.オランダ 네덜란드(ネドrランドゥ)
6.ノルウェー 노르웨이(ノルウェイ)
7.ニュージーランド 뉴질랜드(ニュジrレンドゥ)
8.デンマーク 덴마크(デンマク)
9.ドイツ 독일(トギr)
10.東ティモール 동티모르(トンティモル)
です。お分かりでしょうか。「南アフリカ」「ドイツ」「東ティモール」のように、
韓国語でも「漢字読み」をする国は、その漢字読みの順番になるのです。
例えばドイツはGermanyではなく「독일(トギr)」といったように。
従って、日本もJapanでなく「일본(イrボン)」なので「ㅇ(イウン)」の順番での登場でしたし、
例えばアメリカもAmericaではなく、「미국(ミグッ)」なので、「ㅁ(ミウm)」での登場。
何も分からなければ、何も気にせずボーッとみられるのでしょうが、
韓国語がある程度分かるだけに、「え、なんでこの国がいま出てくるんだ?」と考え、
やや戸惑いながら見ることになりました(笑)。
最後に唸(うな)ったのは、ハングルは平音のあとに激音(ㅋㅌㅍㅊㅎ)が
やってくるので、例えば、トルコ(터키/トキ/Turkey)など、Tで始まる国は
平音の「ㄷ」でなく、激音の「ㅌ」扱いとなることですね。
というわけで、仕事モードになり、変に頭を使ってしまった開会式となりました。
평창 올림픽 개막식에서 선수들이 나라 이름 순서로 입장했습니다!
(ピョンチャン オrリmピッ ケマkシゲソ ソンスドゥリ ナラ イルm スンソロ イpチャンヘッスmニダ/
平昌オリンピックの開会式で選手たちが国名(のカナダラ)順で入場しました!)
ちなみにこの順番、韓国人の先生方にとってはごく自然で何の違和感もないそうです。
それはそうでしょう。私たちの「あいうえお順」ですね!
冬のオリンピックは雪景色や氷上の華やかなユニフォームが好きです。
すべての選手に声援を送りたいと思っています!
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- <著者:幡野 泉>
アイケーブリッジ外語学院代表。「All About 韓国語」ガイド。 早稲田大学第一文学部卒業。延世大学校韓国語学堂6級修了。同韓国語教師研修所第20期修了。2008年 韓国雄弁人協会主催「第13回世界韓国語雄弁大会」にて統一部長官賞受賞。16年の第21回同大会において国務総理賞受賞。著書 『すぐに使えるシゴトの韓国語』 (アルク)、『シゴトの韓国語 基礎編』 『シゴトの韓国語 応用編』(三修社)、『リアルな日常表現が話せる! 韓国語フレーズブック』(新星出版社)など。翻訳書に『無礼な人にNOという44 のレッスン』(白水社)がある。
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