「’接待’と’待接’-おもてなしの心はどちら?」
先週お届けした「光栄です」は「栄光です」の知っトク会話、新鮮だったようでたくさんお便りを頂戴しました。カムサハムニダ。
韓国と日本では漢字を逆さにして使う言葉は結構あります。
その中でも、仕事に関連しそうなものをピックアップしてみます。
韓国語には「접대 (接待/チョプテ)」と「대접(待接/テジョプ)」の2種類の言い方が
あります。この2つ、日本語の「光栄」と「栄光」のように、兄弟でありながらも若干
使い方が変わってくるんです。見てみましょう。
●朴さんは営業部の課長さん。本日遠くからお客様がいらっしゃいます。
そんな日の朝、朴さんが奥さんにこう言います。
오늘 【접대】가 있거든, 늦을 거야.
(オヌル チョプテガ イッコドゥン、ヌジュルコヤ)
(今日接待があるから、遅くなるよ)
日本語と同じ使い方をするようですね。
ポイントは、
「’もてなす人の前では用いないのがベター’という言葉の持つ暗黙の感覚」とても
いいますでしょうか。
●さあ、長かった会議も終わりもう夕方の6時。
朴さんはお客様に向かってこう言いました。
시간이 있으시면 저녁 식사라도 【대접】하고 싶은데요...
(シガニ イスシミョン チョニョッ シクサラド テジョッパゴ シップンデヨ)
(お時間がありましたら夕食でもいかがでしょうか?(差し上げたいのですが))
ここの【대접】は日本語で「ご馳走する」「差し上げる」「ご招待する」等の訳が適当と
いえるでしょう。
●大満足のお客さん。家路に着くと奥さんにこう言います。
오늘은 【대접】까지 받았어.
(オヌルン テジョプ カジ パダッソ)
(今日は夕飯までご馳走になったよ)
以上でなんとなくお分かりでしょうか?
「접대(接待/チョプテ)」はちょっと味気ない感じですが、「대접(待接/テジョプ)」は
人の心のぬくもりが感じられ、なんだか温かいですよね。
- <著者-パク・ヒジン>
skype韓国語教室CROSS OVER講師
日本に留学して音楽を勉強した経験を生かして、K-POPやドラマを使って韓国語を教えています。 この記事では、生徒さんの疑問に答えるという形でワンポイントレッスンも付け加えています。 私の記事を読んでくださった方が、少しでも韓国語の勉強に役立ててくだされば、嬉しいです。
- <著者-パク・ヒジン>
- <skype韓国語会話教室CROSS OVER コンテンツ制作部>
skypeを使った、韓国在住のネイティブ講師とのレッスン。
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通学型の教室よりも低価格で、会話力が身に付くレッスンです。
- <skype韓国語会話教室CROSS OVER コンテンツ制作部>
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