水害防止の特別チーム(TF)が初会議を開いた。TFを率いる李祥敏行政安全部長官(中央)が発言している=31日、ソウル(聯合ニュース)
水害防止の特別チーム(TF)が初会議を開いた。TFを率いる李祥敏行政安全部長官(中央)が発言している=31日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国政府は31日、気候変動が影響を及ぼしている水害の防止に向けて特別チーム(TF)に発足させ、初めての会議を開いた。先ごろの豪雨で大規模な人的被害が発生し、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は災害管理システムと対応方法を根本から変えるよう指示していた。 特別チームは災害時の安全対策を統括する行政安全部を中心に、国土交通部、環境部、農林畜産食品部、山林庁、警察庁、消防庁、気象庁などの11機関と広域自治体の17市・道が参加する。チームのトップは李祥敏(イ・サンミン)行政安全部長官が担う。同氏は弾劾訴追が憲法裁判所により棄却され、約5カ月半ぶりに職務に復帰したばかり。 今後も大雨が一層頻繁に発生するとみられることから、特別チームは被害想定の見直しを進め、これまで政府の災害関連政策が現場で実行されなかった理由も突き詰める。主な課題として▼現場中心となっている自治体の状況管理体制の改善▼地下車道の浸水に備えた安全対策づくり▼洪水時の規制管理の強化▼傾斜面など死角になっている危険箇所の解消▼災害管理のデジタル化――などに取り組む。 災害発生時には初動対応が何より重要なため、自治体と消防間の意思疎通と協力を強化し、災害の通報などがあった場合に直ちに対応できる体制を整える予定だ。 李氏は「異常気象を新たな環境と認識し、これまでよりはるかに強化した災害管理体制を講じなければならない」と述べた。管理システムを予防中心に、全面的に改善するという。
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