韓国の政権引き継ぎ委員会は、尹錫悦政府の国政運営ビジョンと国政運営原則を定めた(画像提供:wowkorea)
韓国の政権引き継ぎ委員会は、尹錫悦政府の国政運営ビジョンと国政運営原則を定めた(画像提供:wowkorea)
韓国の政権引き継ぎ委員会は、まもなく発足するユン・ソギョル(尹錫悦)政府の国政運営ビジョンを「再び飛躍する大韓民国、共に豊かに暮らす国民の国」と定めた。また、ユン政府の国政運営原則としては「国益」「実用」「公正」「常識」の4つを選定した。

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引継ぎ委員会のチェ・ジョンハク企画調整分科引継ぎ委員は、きょう(27日)の会見で「引継ぎ委員会は、ユン政府に対する時代的使命と国民の要求を盛り込んだビジョンとして『再び飛躍する大韓民国、共に豊かに暮らす国民の国』を、国政のビジョンに選定した」と明らかにした。

チェ委員は「『再び飛躍する大韓民国』は、時代的使命を反映したものだ」とし「世界秩序の変化・知識情報化の波・朝鮮半島情勢と現在我々が直面している低成長と両極化問題を踏まえ『産業化・民主化以降、もう一度大韓民国が大きく飛躍しなければならない』という意味が込められている」と説明し「ユン政府は『国民の力と潜在力を結集し、大韓民国の国家競争力を回復して先進国へ再飛躍しよう』という方向性を盛り込んだ」と付け加えた。

つづけて「『共に豊かに暮らす国民の国』は、国民の要求を反映したものだ」とし「偉大なわが国民の努力により、国は先進国の目前にまで到達したが、地域別・階層別・世代別に格差が広がっている。自殺死亡率・高齢者貧困率・国民幸福指数・合計出産率などが示すように、国民の生活の改善は足りていない」と語った。また「国民はユン政府に『国民一人一人の生活がよくなるよう国政を運営してほしい』と求めていて、いまや国だけが豊かになるのではなく、すべての国民が共に豊かに暮らす国を築くよう求めている」とし「そのような要求を『共に豊かに暮らす国民の国』に盛り込んだ」と説明した。

引継ぎ委員会によると、このような国政ビジョンは、ユン氏とアン・チョルス(安哲秀)引継ぎ委員長がこれまで演説してきた演説文の共通キーワードを分析し、両者間の様々な対話を通じて見出されたものだ。チェ委員は「ユン当選者とアン委員長が討論しながら『ユン政府は、この2つの問題を解決するよう努力していく』という意志で一致した」とし「国家が豊かになるという『再び飛躍する大韓民国』と、国民の生活が改善されるべきだという『共に豊かに暮らす国民の国』という表現に、そのような意志を盛り込んだ」と語った。

さらに引継ぎ委員会は、ユン政府の国政運営原則を「国益」「実用」「公正」「常識」と定めた。これは今後、国政課題を推進する中で直面する選択の瞬間に、公職者たちが肝に銘じるべき行動規範であり判断基準となる」と説明した。

チェ委員は「あらゆる国政課題は、国民の利益を基準として推進しなければならず、“実用”はどのような政策が国民をより利することができるかという基準で政策を実行するという態度だ」とし「客観的な事実とデータに基づき政策を決定し、専門家たちが集まり討論と疎通を通じてよりよい代案が出れば、修正し補完できるという開かれた態度だ」と語った。

つづけて「“国政”と “常識”は、ユン政府誕生の理由にもなった “原則”により、国政運営の過程において必ず守ろうとする基準だ」とし「理念ではなく、国民の多数の常識に基づき国政を運営し、その過程でわが国民の誰もが公正に適用される法治の原則を確固として守り、反則と特権を許さないという原則だ」と強調した。

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