平昌五輪パシュート韓国選手を「最悪の姿」と中継のキャスター、北京五輪でもキム・ボルム出場競技の中継担当で謝罪要求相次ぐ＝韓国

韓国キャスターのペ・ソンジェが、19日に開催される北京五輪スピードスケート・女子マススタートの準決勝の中継を担当する。この競技には、前回大会の平昌五輪でペ・ソンジェが中継の際に批判したキム・ボルム選手が出場するため、ネットユーザーから批判の声が出ている。

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　ペ・ソンジェは2018年の平昌冬季五輪のパシュート準々決勝で「置き去り騒動」となったキム・ボルムに対して批判的な発言をした。「ノ・ソンヨンがうんと遅れているのにもかかわらず、他の選手が先に到着する最悪の姿を演出してしまった」と言ったのだ。

　横で解説していた元スピードスケート選手のジェガル・ソンリョル（諸葛成烈）解説員も「このような異例の姿が出てきたことについて、先輩として残念だ。今後はこのような場面が出ないよう、選手と指導者は考えるべきことだ」と指摘した。

　その後、騒動が大きくなり、大統領府ホームページの国民請願掲示板にキム・ボルムを処罰してほしいという請願が掲載され、60万人以上の人が同意するほどだった。こうして世論の袋叩きに遭ったキム・ボルムは精神科での治療を受けていたという。

　しかしこのような騒動は事実でないことが確認された。文化体育観光部（部は日本の省に相当）で「キム・ボルムとノ・ソンヨンは目標だった区間記録を維持した。ノ・ソンヨンは5周した後、一人速度が遅くなった。この競技ではよく起きることだ」と釈明した。

　キム・ボルムはその後、ノ・ソンヨンにいじめられていたと主張し、訴訟を起こした。裁判部は今月16日、「置き去り走行はなかったとみられる」と原告の一部勝訴の判決を下した。

　一方、ペ・ソンジェとジェガル・ソンリョルは現在、キム・ボルムに対する言及を最大限避けているという。しかし中継が予定されているだけに、キム・ボルムに謝罪するべきだという声がしだいに大きくなっている。

　ネットユーザーは「今からでも謝罪すべき」、「謝罪ぐらいするだろう」、「何て言うのか気になる」「キム・ボルムを騒動に巻き込んだのは二人に責任がる」といった反応を見せている。また一部では「当時、ネットユーザーがみんなキム・ボルムを批判し、ノ・ソンヨンを擁護していた。この事件が二人の中継だけの問題なの？」といった意見もある。