故チェ・ジョンレさんの親族(左)=(聯合ニュース)
故チェ・ジョンレさんの親族(左)=(聯合ニュース)
【光州聯合ニュース】戦時中に女子勤労挺身隊員として日本に強制徴用された韓国人女性らが、法廷で自らの被害について証言することになった。 韓国・光州地裁は24日、80代の強制徴用被害者キム・ヨンオクさんと、強制徴用された後に死亡した故チェ・ジョンレさん(当時15)の親族が三菱重工業に損害賠償を求めた訴訟の2回目の弁論を開いた。この訴訟は原告と被告の代理人選任問題などが影響し、提訴から1年半後の昨年11月にようやく初弁論が開かれた。 原告側は、次回の弁論(4月25日)にキムさんらを証人として呼び、徴用による被害を証言させてほしいと求めた。次回はキムさんのほか、80代の徴用被害者ヤン・グムドクさんがチェさんに代わり証人として出席する。 キムさんとヤンさん、チェさんは小学校を卒業して間もない1944年5月、三菱重工の名古屋航空機製作所に強制徴用された。チェさんは同年12月の東南海地震で犠牲となり、帰国できなかった。 光州では、2012年から徴用被害者や遺族11人が三菱重工を相手取り3件の訴訟を行っている。 被害者5人が起こした訴訟は、一審と二審で三菱に対し一部賠償を命じる原告勝訴の判決が言い渡されたが、三菱側が上告し、大法院(最高裁)の判断を待っている。 被害者3人と遺族1人が起こした別の訴訟は、提訴から約3年を経て今月13日に初弁論が開かれた。
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